起業を1ミリも考えていないあなたにも役立つ良書「起業3年目までの教科書」

3番のドア

今思い返すと、行き当たりばったりでここまでの人生を歩んできてしまった。

モデルだった母の影響で、幼い頃から服が好きだった。
「服の仕事で何者かになる!」と息巻いていたものの、専門学校の時点で挫折した。

そこからは接客業を転々として日銭を稼ぐ日々。
なんとか一念発起して、システムエンジニアになった。

そんな感じなので年齢に対して職歴が多く、履歴書の職歴欄は右側まで達してしまうほど。
起業という選択肢も今のところはない。

「起業したい人、起業してるけど困ってる人が読むのかな?自分には関係ないな」

というのが初めて本書を目にしたときの印象だった。
「その印象は間違っていた」と今なら断言できる。

 
本書を読んだ方がいい人について考えてみた。

起業を考えている人はもちろん、部下を持つ立場の人やベンチャー企業への転職を考えている人。
さらに、新人の立場で日々がんばっている人にとっても本書は読む価値がある。
そうなると、もはやすべての社会人におすすめ。

 

著者は株式会社トライフォート代表取締役CEOの大竹慎太郎さん。

なんと、サイバーエージェントに入社してすぐは営業のビリだったらしい…。まじか。

しかし、そこから努力してサイバーエージェントで全社MVPを獲得したり、SBIグループで新規事業を手掛けたりして勝ち上がったすごい人。

 

この記事を開いてくれたあなたは「なんで起業を考えていない自分にもこの本が役に立つの?」と思っていると思う。

本書には起業のことだけ書いてあるわけではない。

いくつかテーマを抜粋すると、このように多岐にわたる。

  • 成功するベンチャー企業の経営方法
  • ベンチャー企業の採用戦略
  • 部下を一人前までに育てる方法
  • 会食のスマートなセッティング方法
  • 凡人でも成果の上がるPDCA

各テーマのひとつひとつが具体的かつ実践的なのもありがたい。
「こんなに手の内を晒していいの?」と思ってしまうレベル。

 

「本書はすべての社会人におすすめ」と冒頭でも少し触れたように、各テーマはさまざまな視点から見て得られることがある。

たとえば、採用についての章。
面接に来る人のどういった部分を採用する側が見ているのか」がわかる。

つまり、ベンチャー企業への転職を考えている人が読んだ場合、面接で意識するといい点がわかる。

私自身、面接本を熟読して面接に臨んだのに一次面接で落ちた経験がある。
そのとき本書を読んでいたなら、結果が変わっていたかもしれないと思う。

 

本書のサブタイトルにも含まれる「キャッシュエンジン経営」とは。

安定的にキャッシュ(現金・キャッシュフロー)を運んできてくれる事業で起業を行うことを、私は「キャッシュエンジン起業」とよんでいる。また、そこから生まれるキャッシュを原資にして、他の新規事業に繰り出していく経営方法を「キャッシュエンジン経営」と呼んでいる。

「キャッシュエンジン経営」を実践していた具体例として挙がるのがサイバーエージェント、堀江貴文さんが起業したオン・ザ・エッヂ。
たしかに説得力がある。

私が経営しているトライフォートは、創業から3年間で、10億円規模の資金をスケール型事業への挑戦によって失ってしまった。それでも会社が倒れなかったのは、地道なキャッシュエンジン経営を続けていたからだ。

10億消えても立ち直れるほどの威力があるのか…。
堅実。やらかしても安心感があって精神衛生上よさそう。

この考え方ってサラリーマンでも活用できることでは?」とふと思った。

たとえば、サラリーマンをしながら副業でグッズ製作をしている人。

ほんとはグッズ製作で生計を立てるのが理想。収益出てないけどいっそ会社辞めたい

『会社勤め=キャッシュエンジン』と考えて生活費を確保しつつ、残りをグッズ製作にブチ込む
という考え方をすると、現実とのギャップに苦しむことなく日々やりたいことに打ち込めそう。

まとめ

起業を考えているかどうかは関係なく、仕事に必ず役立つノウハウを得られる本書。

この情報量と内容で1,600円はかなりお得。

ところが、2018年11月時点ではKindle Unlimitedだとタダで読める。
いいの!!!!??

「読書の秋」のお供に、ぜひ手に取ってほしい一冊。

★アイキャッチ画像は以下から拝借しました。Thank you!!
Photo by Florencia Viadana on Unsplash